
子どもの頃、父親がアジア映画やアメリカのテレビドラマをよく観ていた影響もあり、わたしも大好きになりました。
10年前に韓流ドラマが流行った際も、日本のドラマを観るのと変わらず、ひとつの選択肢として自然と受け入れられました。
今では民放局での韓流ドラマの放送数はぐっと減ってしまいましたが、動画配信レンタルで観られる韓流ドラマの数は増えていってます。
その中でも、2014年に韓国で社会現象を巻き起こしたドラマ『ミセン〜未生〜』。
未生(ミセン)が、とってもとってもおもしろいんです!!
今回は、ドラマ『ミセン〜未生〜』あらすじとキャスト、見どころポイントをまとめたいと思います!
ミセン〜未生〜は大人気韓国ドラマ!キャストと基本情報

未生(ミセン)の基本情報
- ドラマ名:ミセン〜未生〜(MISAENG)
- 放送局:【韓国】2014年韓国内ケーブルテレビにて
- 全話:全20話(日本のBSなどで放送されていたのは、全34話に分割されています)
- 原作:コミック『未生』(ユン・テホ著)
- OST:미생 (Original Television Soundtrack)
ミセン(未生)は元々WEBコミックでした。
そのストーリーに共感したサラリーマンたちのバイブルにもなり、その後映像化。
原作の再現性と、俳優陣たちの名演技の高さから、回を増すごとに視聴率もファンも増えていったそうです。
2014年の韓国内の芸術に対して表彰する「百想芸術大賞」では、数々の部門で入賞を果たしたことで、そのドラマの持つ影響力が世界にも知られました!
(日本で配信されている)韓流ドラマというと、どこかの御曹司と庶民の女性が運命的に出会うラブストーリーだったり、なかなかドロドロの愛憎劇だったり、時代劇だったり…という勝手なイメージ(でも好きで良く観るけど…笑)。
このドラマは、現在の韓国を象徴するような社会派ドラマで、「サラリーマンのバイブル」とまで言われたニューマンストーリーです!
ミセン(未生)が観れる動画配信サイトは?
韓国ドラマ「ミセン(未生)」が観られる動画配信サイトは、『U-NEXT』と『dTV』となっています。
U-NEXTもdTVも、韓国ドラマの配信数はとても多く、最新作も早く配信されて人気があります!
ミセン(未生)のキャストと登場人物
チャン・グレ役(イム・シワン)
ミセン(未生)の主人公。
幼少期から囲碁の世界に入り、天才棋士とも呼ばれていた。
アルバイトをしながらプロ試験合格を目指すが、父親が他界したことをきっかけに諦めることに。
ある日、ツテで大手商社「ワン・インターナショナル」のインターン生として入社が決まるが、囲碁ばかりをやっていたため、学歴も社会経験もゼロのチャン・グレに待っていたのは、試練の連続だった。
所属は営業3課。
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チャン・グレを演じたイム・シワンさんは、韓国のアイドルグループ「ZE:A(ゼア)」のメンバー(私はドラマを観るまで、知りませんでした。笑)。
ミセン(未生)で素晴らしい演技力の話題の中心人物のひとりですが、このドラマで初めて主人公を演じたことで、2015年の百想芸術大賞では「テレビ部門新人演技賞」を受賞。
その後も歌手としての活動と並行して、俳優としても活躍されているそうです!
ドラマを観ていただければわかりますが、とにかくいい演技してます!!
オ・サンシク役(イ・ソンミン)
大手商社「ワン・インターナショナル」営業3課の課長。
仕事に対しては一本筋が通っているが、口が悪く、他部署と揉めることも度々。
会社(特に専務)に対して不信感があり、昇進にはあまり興味を示さない。
同僚や部下・後輩想い。
飲ミュニケーションが好き。
子煩悩。
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私がイ・ソンミンさんを初めて知ったのは、ドラマ「パスタ~恋が出来るまで~」の主人公が働くイタリレストランのインチキ社長役でしたが、韓国では名俳優として知らない人はいないほど、様々な役を演じ分ける俳優さんです。
ミセン(未生)では、ドラマの中心人物として、部下から見た理想の上司、オ課長として最高の演技を観ることができます!
アン・ヨンイ役(カン・ソラ)
「ワン・インターナショナル」にインターン生として入社する唯一の女性。
社員として登用された後、資源2課に配属。
頭脳明晰、大手商社で活躍できるだけの能力もあるが、女性が活躍するための壁がいくつもヨンイに立ちはだかります。
また誰にも相談できない過去が、彼女に暗い陰をもたらすのですが、それをどう乗り越えていくのかも見所のひとつです!
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カン・ソラさんは、映画「サニー 永遠の仲間たち」で、少女時代のサニーのボス チュナ役を演じ注目を集めた女優さん。
その頃から比べるとずっとずっと女性らしく成長されている姿を観ることができます。
ちょっと前に、俳優のヒョンビンさんとの交際が公表されましたね♡
チャン・ベッキ役(カン・ハヌル)
「ワン・インターナショナル」に入社するチャン・グレの同期。
念願の社員登用された後、希望していない鉄鋼1課に配属されたことから、いろんなことがうまくいかなくなる。
エリート感とプライドの高さが、他社の評価の低さがより不満を増してしまい、どんどんドツボにはまっていきますが、回の終盤、チャン・グレの影響が彼を変えていきます。
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テレビドラマよりもミュージカル俳優として活躍されていた、カン・ハヌルさん。
私はミセン(未生)以外の演技を観たことがありませんでしたが、(私が思う)このドラマの中でいちばん心がいちばん揺れ動き、自暴自棄にかられている役どころチャン・ベッキを見事に演じていて、引き込まれちゃいますよ!
ハン・ソンニュル役(ピョン・ヨハン)
チャン・グレの同期入社で、インターン生時代も社員になってからも繊維1課に所属。
ブルーカラーの父親を見て育ったことで、本社のデスクワークよりも現場主義。
社内の情報通。
オフィスワークに馴染もうとするが、先輩社員に仕事を押し付けられ、いい成果だけは持っていかれてしまうことに不満を感じ、いつか仕返ししてやりたいとその瞬間を狙っている。笑
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ミセン(未生)でドラマ初出演だったピョン・ヨハンさんは、それまで映画出演で活躍されていたそう。
2015年から2016年にかけて放送されたドラマ「六龍が飛ぶ」という韓国時代劇では、タンセ(後にイ・バンジという名前をもらう)という主役級の役どころで活躍され、今、韓国で注目されている俳優さんのひとりです。
「六龍が飛ぶ」も2015年SBS演技大賞 12冠受賞したほどの大人気ドラマで、かなり面白いですよ!
その他のキャストと登場人物は、それぞれのストーリーで紹介いたします!
ミセン(未生)のあらすじと見どころ

ミセン(未生)のあらすじ
主人公チャン・グレは、囲碁のプロ棋士になることを夢見ていますが、父親が他界したことを機に諦める道を選びます。
アルバイト生活から大手商社「ワン・インターナショナル」の会社員になるのですが、入社のきっかけが母親の伝手だったことが同期に知られ、いじめの対象になってしまいます。
学歴も職歴もないチャン・グレに待ち受けているのは、社会の厳しい目。
電話も出れない、商社で働くために必要とされる語学もできない(母国語のみ)、コピーの取り方も知らない…の、ないないづくしのチャン・グレ。
はじめこそ落ち込んでいますが、様々な経験を通して、誰よりも成長していきます。
ミセン(未生)の見どころ
会社で起こる様々な問題に触れている
先にも触れましたが、ミセン(未生)という韓国ドラマは、社会派ドラマです。
出世競争、雇用問題、社内不正、セクハラ…など、日々会社で起こりうる問題を取り上げています。
昨今の日本のドラマでは、こういう問題を取り上げること自体、タブー視されているのか、観ることができない反面、韓国社会とはいえ、きっと共感できるシーンが多分に出てきます。
韓国の俳優さんやアイドルに詳しくなくても、作品がとても素晴らしいのできっと観入ってしまうと思いますよ!
主人公チャン・グレに励まされる
ミセン(未生)の主人公、チャン・グレは、社会人としてはダメな部分も多くあり、最初は危なっかしく見えてしまうかもしれません。
でも回を増すごとに感じるのは、ちゃんと傷ついて、翻弄されながらも自分自身で答えを見つけていく姿に、勇気付けられるんです。
きっとそれは、チャン・グレ自身が、自分の弱さがそうさせたんだと、認めているからかなと思います。
登場人物に共感できる
チャン・グレをはじめ、ミセン(未生)には様々な登場人物が出演します。
ワーカホリックで、上司に対する不信感を持ちながらも、社会人としての背中を後輩たちに見せるオ課長。
男性社会の中で女性が肩を並べて働いていくことの難しさと、家族との関係に悩むアン・ヨンイ。
良い会社に入るために勉強してきたことが全て報われるわけではないと知り、もがき苦しむチャン・ベッキ。
不誠実な上司にこき使われ、不満いっぱいのハン・ソンニュル。
みんないろんな問題を抱えている姿は、日常そのもの。
ドラマなんだけど、等身大の自分たちを観ているかのように引き込まれるはずです。
クスッと笑えるシーンもあり
悩んだり考えたり、真面目なシーンばかりではありません!
特に営業3課の3人のシーンは、いい大人なのになんだか子どものようにはしゃいでいたり(特にオ課長)して、声を出して笑えるシーンもありました。
実際主演のイム・シワンさんは、最も多く一緒にいた営業3課の撮影では、笑いを堪えるのが大変だった!とインタビューで答えていましたから!
まとめ

韓国に住む友人に、就職について聞いた事があります。
韓国では日本同様、大学卒業を控えた学生たちが就職活動をするようですが、その採用枠はとても狭き門だと話していました。
だからこそ、自己主張できる”武器”になるものを人よりも多く所持することが大切なんだとか。
語学力はもちろん、留学経験、即戦力になれるような資格や経験…などなど。
日本の新卒一括採用のようないわゆる”新卒入社”というものは、世界でもなかなか珍しい雇用枠だとその時知りました。
ミセン(未生)を観て、国や文化は違っても、会社員として翻弄されている登場人物の姿は、とても共感できるシーンばかりでした。
日本でもリメイク作品「HOPE~期待ゼロの新入社員~」が放送されていましたが、原作ミセン(未生)はもっとリアルなストーリーになっていると、私は思います。
現在韓国ドラマ「ミセン(未生)」が観られる動画配信サイトは、『U-NEXT』と『dTV』です。
最近韓流ドラマは、民放各局では放送されませんが、動画配信サイト各社では豊富に揃っていて、面白いですよ!
ぜひミセン(未生)も観てみてくださいね!